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福岡天神オフィス リノベ-ション
所在地:福岡市中央区天神
用 途:オフィス(テナントビル)
面 積:64㎡(19.3坪)
RC造テナントビル内のオフィス。スケルトンでなく天井・壁とも仕上げてあるワンルーム空間の中でのリノベ-ション
ワンル-ム空間に、エントランス、会議室、執務室をつくるための間仕切りを兼ねた造付家具(収納)を平面中央に挿入しただけの、シンプルな方法によってデザインしたオフィス空間です。


上写真2枚:工事前の現況写真
限られたテナント床面積(約19坪強)の中に「軽い打合せが可能なエントランス」「最大10名でできる会議(応接)室」「スタッフ約7名の執務室」といった機能を効率的に設けるため、各室を完全に仕切る独立した個室ではなく、部屋に互換性を持たせた兼用空間を提案しました。
特に会議(応接)室は来客の有無や時間帯によって使用頻度が変動するため、完全に閉じた専用の室としてしまうと執務室に比べその部分の稼働率が低くなり、テナント面積に対して家賃(建築コストも)の投資費用対効果が非常に悪くなり、使用していない時間はある意味無駄な空間となってしまいます。
そこで、常時スタッフが使用する【執務室】と、来訪者を迎え入れる【エントランス】【会議(応接)室】とを明確に分け、その間に長さ約6mの本棚・収納を兼ねた造付家具を配置しました。


【エントランス】と【会議室】は、天井までの高さ2.4m・幅4.6mのブラックガラス製4枚引き戸で仕切りました。会議利用時は引き戸を閉じて個室感を確保し、未使用時には全開にして実績写真やモックアップ製品を展示できる『エントランスギャラリー』として一体的に利用できるようにしています。
4枚引き戸のブラックガラスは、視線や書類のプライバシ-確保に有効でもあり、室内が照明によって個室感が生まれ(※夜間に室内から見た窓のように反射(鏡のように映り込む現象))るため、会議利用者の意識が机上の書類や壁掛けモニターに自然に集中できる効果が生まれています。
仕切りを兼ねた造り付け家具収納は、柱・梁の間に嵌め込む形で全て工場制作にし取り外し可能とすることで、将来の事業拡大で今回の事務所が手狭になった場合、次の移転場所でも転用可能なとなるように設計しています。


上写真:間仕切りを兼ねた壁全面に設けた本棚。本棚の書類や資料によって吸音効果を確保することで集中できる空間としました。
照明計画は既存で設置してあった埋込型蛍光灯(【執務室】はLEDに変えそのまま利用)は天井裏に置き、新設で調光付きダクトレール+スポットライトや間接照明で構成しました。これは、新たにダウンライト等を設置すると既存天井面へ影響する(既存部に新たな穴が開く)ため、借主負担の退去時の天井の現状復旧工事を最小限に抑えるためです。
空間随所に、同社の製品や技術を連想させる仕上げやパタ-ンを採用することで、企業CIを直接的でなく空間体験として表現し、来訪者との会話のきっかけを創出することを意図しています。
本オフィスは、限られた条件の中で、柔軟性・機能性・費用対効果・CI表現を両立させたオフィスデザインです。

