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福岡天神オフィス リノベ-ション

所在地:福岡市中央区天神

用 途:オフィス(テナントビル) 

竣 工:2025年

RC造テナントビル内のオフィス。スケルトンでなく天井・壁とも仕上げてあるワンルーム空間の中でのリノベ-ション。

 ワンル-ム空間に、エントランス、会議室、執務室をつくるための間仕切りを兼ねた造付家具(収納)を平面中央に挿入したシンプルな空間。

 限られたテナント床面積(約20坪弱)のオフィスにおいて、「軽い打合せが可能なエントランス」「最大10名対応の会議(応接)室」「スタッフ約7名の執務室」といった複数の機能を効率的に配置するため、各室を完全に仕切る独立個室ではなく、用途の互換性を持たせた兼用空間としました。特に会議(応接)室は来客の有無や時間帯によって使用頻度が変動するため、閉じた専用室にしてしまうと稼働率が低くなる傾向があり費用対効果が悪くなります。そこで、常時スタッフが在室する執務室と来訪者が利用するエントランス・会議室を明確に分離し、その間に長さ約6mの本棚・収納を兼ねた造付家具を配置。視線の制御と吸音効果を兼ねることで、快適で集中しやすい空間を実現しています。

 エントランスと会議室は、天井高いっぱいの高さ2.4m、幅4.6mのブラックガラス製4枚引き戸で仕切りました。会議利用時は引き戸を閉じて個室感を確保し、未使用時には全開にして実績写真やモックアップ製品を展示できる「エントランスギャラリー」として一体的に活用可能です。ブラックガラスは視線や書類のセキュリティ確保に有効であり、夜間には鏡のように反射するため、利用者の意識を机上や壁掛けモニターに自然に集中させる効果も意図しています。

 新設部分はテナントビル入居の条件を踏まえ、柱・梁の間に嵌め込む形の工場制作とし、将来の事業拡大や移転時にも転用可能な柔軟性を確保しています。 

 照明は既存で設置してあった埋込型蛍光灯を天井裏にそのまま隠し、調光付きダクトレール+スポットライトや間接照明で構成。新たにダウンライト設置の伴う既存天井面への影響を最小限にすることで、退去時の天井復旧工事を最小限に抑えています。

 

 本計画は、構造技術を主業とする企業の福岡ヘッドオフィスであり、同社の特許技術である格子形状やメタルの質感を空間随所に採用しています。企業CIを直接的でなく空間体験として表現し、来訪者との会話のきっかけを創出することも意図しています。

 限られた条件の中で、柔軟性・機能性・費用対効果・CI表現を両立させたオフィスデザインとしています。

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