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マンション リノベ-ション
所在地:熊本県熊本市
用 途:住宅(分譲マンションリノベ-ション)
面 積:95㎡(28.7坪)
「デザイナ-ズホテルのような雰囲気に」というお施主さまからの要望でのデザイン
お施主さまは、熊本市の中心部にある築20年弱のマンションの一室を購入されました。
フルリノベ-ションではなく、コストバランスから前の所有者が綺麗に使われていた既存のシステムキッチンや食器棚等はそのまま活用しながら設計しています。
また、子供さんが進学(中学(若しくは高校)からの寮生活も想定)でこの家を巣立った時、将来的に部屋を手放すことも考慮(このマンションの価格帯を購入する層にも受け入れられるような)し設計デザインを行いました。


お施主さまのライフスタイルから、生活イメージができないリビングに隣接した和室は完全に撤去し、リビング天井と同じ高さで奥までつなげ視覚上の広さを確保しました。また、そこに子供さんのための黒い箱のパーソナル(勉強)スペ-スを設けました。このパーソナルスペ-スは、幼少期の短い期間を過ごすかもしれないお子さんのために、将来、記憶に残るような秘密基地のイメ-ジとしました。家の中に、もうひとつの自分だけの家(天井高さ2M)があるように設え、その箱の天井には大きな丸い穴を設けることで、その一段上の天井面への抜けをつくることで圧迫感を緩和しています。
勉強スペ-スの奥には、リモ-トワ-クも行うご主人の本棚付きのSOHOスペ-スを設け、この決して広くない空間の中に回遊できる動線をつくることで、動線・視線が横方法・上方向に立体的に抜けることで視覚・意識的に広く感じるようにしています。
内装デザインは、既存のシステムキッチン(背面の造付け食器棚も)を利用することとしたため(フロ-リングの上にキッチンが置いてある)、既存の光沢のあるカリン色系(赤茶)のフロ-リングをベースに壁や天井、造り付け家具の素材・色を決定しています。


上写真:子供さんのためのパーソナル(勉強)スペ-ス。リビングに面して設けることで家族間のコミュニケ-ションが密に図れるようにしています。
また、コンクリ-ト造のマンションでは必ずといっていいほど天井と壁の際の取り合いに出てくる梁や、元々一段低かったキッチンスペースの天井面の段差をそのまま少し手を加え間接照明BOXとして利用することで、空間デザインの中で決して美しくはないそれらノイズとなる要素を逆に生かしながら、新たに空間の質を高めるデザインとしています。


上写真:廊下・洗面台を見る。洗面台の背面はガラスとすることで、子供さんの勉強の様子が家事動線の中で伺えるようにしています。
既存が1帖強程度の広さしかなかった狭い脱衣室は、洗面台を無くし脱衣スペースのみとして広く確保し、その代わりに洗面台は廊下上に移動し、製作家具でつくった個々のパーソナルスペ-スと室内窓を設けて一体化し、子供さんの学校帰りの手洗い・うがいの励行、朝晩の歯磨きなどを親子で並んで行えるようにしています。


上写真:エントンラスからリビング方向を見たBefore After写真。リビング入口は木製の扉だったものをガラス扉に変更し、窓も無く照明に頼りがちな廊下に自然光を導きながらリビングまで透けて見せることで奥行をつくり広く見せています。
下写真:リビングからダイニング方向を見る。窓の高さが方位で違っていた(構造の梁の高さの関係から)ため、新設で同じ高さにカーテンBOXを連続して設け、カーテンの高さを統一し、カーテンがクランクした壁や窓一面全てL字状に設けることで、夜間はスッキリとした空間デザインとしました。


